えみるの赤いランドセル。

黙々と・・・



ファンレターと共にプレゼントして頂いた
本を読みました。


『えみるの赤いランドセル』



2日間で読破☆
電車で読んでても泣いてしまった。。。
自分の子供や肉親や愛する人が亡くなるっていうのは
どれくらい深い悲しみを背負ってしまうのだろう。
きっとどんなに毎日愛してるって言ってても
そう思い続けて抱きしめていても
あーしてやればよかったこーしてやればよかった。
そんなことばかり浮かんでしまうのじゃないかと思う。


あたしは、幸せなことなのか肉親は
まだ曾お婆ちゃんが亡くなった時に立ち会ったことしかない。
曾お婆ちゃんには、たまに会いに行っていたけれど
頻繁ではなかったし、自分が幼かったせいもあって
今夜がヤマだと聞いた時もピンとこなかった。


それでも、本当に亡くなってしまって
もう息をしていない痩せてガリガリ
真っ白な曾お婆ちゃんを見た瞬間に
わけも分からないくらい泣いた。
声をだしてずっと泣き続けた。
親戚のおばちゃんに
『そんなに泣くと曾婆ちゃんも悲しむから。ね?』
と言われてようやく泣くのをやめた。



そのときに思った。
こんなに悲しい思いをあと何回するのだろう。
普通に生きていけるなら
自分の祖父母、両親が先にいなくなってしまう事は
確実で。より自分の近くにいた人達で。
あたしは耐えられるかわからない。


母方のおじいちゃんはもういないのだけど
お母さんが中学の時に亡くなってしまったから
おじいちゃんには会ったことがない。
あたしの母を母の手一つで育てたおばあちゃんは
あたしの事もめいいっぱい可愛がってくれている。
沢山の愛情をくれているのに
電話で話す度に
『何もしてやれなくてごめんね。』
と泣きながら言う。
そして最近は
『もう十分美紀にもお母さんにも良くしてもらったから。
 おじいちゃんがまってるから。』
などと言う。
すごくすごく悲しくて涙が出て不安になる。
前はあたしも乗れないジェットコースターにのってしまうくらい
元気でしっかりしたおばあちゃん。
最近少しずつ忘れ癖が出てきている。
涙もろくなっている。
以前とは少し変わってきた。
この変化がとても恐い。



うちの地元はお盆になると故人がトンボになって
帰ってくるって言われていました。
不思議とお盆になると必ず1匹のトンボが
おうちにやってきて、家の中に入ろうとするのです。
うちでは
『おじいちゃんがきたよー。』
と言っていれてあげる。
するとトンボは部屋を何周か回る。
そのあと、バイバイをしてまた外に出してあげると
ちゃんと帰っていく。
不思議だけど毎年絶対来ていたんです。



あたしが上京してからお盆の時期に帰れなかった年に
あたしのマンションの部屋にトンボがやってきた。
すぐにおじいちゃんだと思って部屋に入れてあげて会話をした。
すごく嬉しかった。
ちゃんと遠くにいても見守ってくれてるんだって思えて。



その後、引越しした年は
見かけなかったんだけど、
去年は電車の中で会った。
1匹だけあたしの近くの手すりに止まってじっとしてる。
きっとうちを探して迷ってたのかなぁ?なんて思いながら
電車の中でひとりニコニコしながらトンボを見てた。
心の中では会話してたんだ。
他の人から見たら変な人だよね(笑)



そのおじいちゃんに毎回お願いしてること。

『美紀はおばあちゃんに孝行しなきゃいけない。
 なのにまだなんにも出来ていない。
 だからまだおばあちゃんを連れて行かないでね。
 長生きして元気でいれるように見守っててね。』




それだけを毎回お願いしている。
あたしはまだ何一つ孝行できていないんです。
しなきゃいけないんです。
だから頑張らなきゃいけない。
この本を読んでまた思いました。
後悔は絶対する。
でも、少しでも愛してるとかありがとうとか
伝えておける時にいっぱいいっぱい伝えておこうって。
後悔が少しでも減るように。



この本に出会えてよかった。
プレゼントしてくださってありがとうございます。
皆様へ。
車を運転するときは気をつけましょう。
命は一人に一つしかありませんから。
大切な人に『ありがとう』『愛してる』を伝えましょう。
今あるものは当たり前しゃないですから。



今日の一言☆
 おじいちゃん。頑張るから、お願いきいてね。