捥げた羽。

考えてみた。



道を歩いていると
ぱたぱたと落ちているもの。




はね。




セミの死骸。




一生をまっとうした彼らの残したもの。





人間はどうして
羽を失くしてしまったんだろう。
あったら便利なのに。
飛行機を使うことも無い。
ヘリコプターを使うことも無い。
電車も車も要らないかもしれない。
そしたら
少なからず環境破壊は進まない。




でも
人間は羽を必要としなかった。
ただひたすらに
歩くことを選んだ。



どうしてかな。
どうしてだろ。




人間はもともと羽なんか無かったの?




『いますぐ飛んでいくから。』




なぜこの言葉だけ残ってるの??









人間が次に失くすのは何だろう。
わからないけど・・・
その代わりに得るものはなんだろう。
知りたい。